金武外科肛門科

便秘について

当院では便秘の治療にも力を入れています。
そのほか下痢やお腹の病気に対するご相談にも応じています。

 

便秘でお悩みのかたはたくさんいます。

 

しかし病院できちんとした治療をせず、市販薬等で自己管理している方が多いようです。
漠然と市販薬を乱用するとだんだん慢性化し効きが悪くなる可能性があります。
最近では便秘薬も飛躍的に進歩し、慢性化しにくい薬が様々な会社から発売されるようになってきています。
便秘で悩まれている方は病院で相談することをお勧めします。

 

便秘とは

便秘の定義は様々の学会で定義づけされてはいますが、それぞれバラバラで統一された定義はありません。
当院では次のように患者様に説明させていただいております。

 

1.排便は毎日出るのが理想ですが、3日以内に定期的に排便があり、特に症状がない方は便秘ではありません。

2.1週間に1~2回以下の排便でお腹が張る、残便感がある、便が固くて出しにくい等の症状がある方は便秘です。

3.毎日便が出ている方でも便を出しにくい、腹部症状がある、便が固い、残便感がある方は便秘に準じた治療が必要になる場合があります。

4.便漏れする方で便秘が原因の方がいます。

 

便秘の疫学

便秘は女性に多いとされていますが、加齢に伴い男性も便秘になる方が増加します。70歳を超すと男女差はほとんどなくなると言われています。

 

便秘の分類(機能性便秘)

(1)結腸通過時間正常型

大腸を便が通過する時間や排便回数は正常だが、本人が便秘と思ってしまう病態。
無理なダイエットや加齢による食事の量の減少、幼少期に恥ずかしいから等の理由で意識的に排便を抑制する等の原因で便の量が減少し排便の回数が減る。

 

(2)結腸通過時間遅延型

もっとも多い型と言われ大腸の蠕動運動が弱く、排便が肛門まで運ばれないことによって起こる。

 

(3)便排出障害型

肛門付近まで便が来ているが排泄できず、いきまないと便が出ないため便秘と認識してしまう。
排便に関わっている筋肉の障害や腹圧、直腸の感覚の低下などで起こる。

 

その他の便秘の原因

便秘の中には機能的な便秘以外で2次的に便秘を来す病気がたくさんあります。代表的なものを紹介します。

 

大腸癌による通過障害

腹部の手術後による癒着や狭窄

 

切れ痔を繰り返すことによる肛門狭窄

 

筋疾患

筋強直性ジストロフィー、アミロイドーシスなど

 

神経疾患

パーキンソン病、脊髄損傷など

 

内分泌・代謝疾患

糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎不全、低マグネシウム血症など

 

薬剤性

向精神薬、麻薬、降圧薬など

 

便秘の原因は人それぞれ違います。

たかが便秘されど便秘なのです。
便秘を完全に治すことはなかなか難しいことです。自分自身の体のことをよく理解しうまく便秘と付き合っていくことが重要です。
まずは水分や野菜類を多くとり、適度な運動をし、規則正しい生活をする。それでもダメであれば薬の力を借りていかなければなりません。
自分だけで悩まずに医者に相談することをお勧めします。

 

便秘の改善に役立つ食事

便通をよくするため、食事にも気配りを

成人の場合、1日の糞便に含まれる水分量はおよそ100ml。このうちのわずか20ml前後の変動によって、水分が不足した場合には便が固くなって便秘となり、腸管での水分吸収がうまく行われない、あるいは腸粘膜からの水分分泌が多すぎるといった場合には下痢になります。
食生活には十分に気を配りましょう。

食事

 

保水性のよいペクチンや炎症を鎮める酵素を含むフルーツ

フルーツ

リンゴをはじめ、いも類、にんじん、とまと、かぼちゃ、いちご、いちじく、バナナなど一般に砂糖を加えて煮るとドロリとする食品には、水分を含み便を軟らかくする成分「ペクチン」が多く含まれています。
また、いちじく、パパイヤ、パイナップルなどには、ペクチンのほか消炎酵素も含まれています。

 

糞便の量を増やすセルロース(繊維質)

糞便の形成に大切な役割を果たすのがセルロース(繊維質)です。人間の場合、セルロースはほとんど消化吸収されず、また水を含む性質が大変強いため、腸の中で水分を吸って膨らみ腸の壁を刺激するとともに腸運動を促進します。
すなわち食物残渣として糞便の容積を増やし、便通を促すのがセルロースです。

 

セルロースを多く含む野菜

セルロースは野菜に多く、中でも大根葉、かぶ葉、ホウレン草など各種の青菜類やごぼう、大根、れんこんといった根菜類に大変豊富に含まれるほか、たけのこ、もやし、アルファルファなどにも多く含まれます。

根菜類

 

海藻も便通によい食物

海藻

こんぶ、ひじき、海苔などの海藻もセルロースの多い食品です。
摂取の仕方を例にあげると、ひじきと大根を煮るとか、サラダにワカメを加えるなどがあり、工夫して食べればセルロースの摂取量も多くなります。

 

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